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派遣社員のもつ資格や魅力のアピールには、「スキルシート」が欠かせません。ここでは、派遣会社の営業担当者が作成するスキルシートについて紹介します。
スキルシートとは、求職者がもつ経歴やスキルをまとめた書類のこと。形式に決まりはなく、A4用紙1~2枚にまとめて派遣先に提出します。一般的には、エンジニアやデザイナー、プログラマー、一般事務などの一定のスキルや資格が必要となる職種で用いられています。
また、派遣社員のスキルシートは、派遣会社の営業担当者が作成します。自社の派遣社員のスキルシートを作成することで、派遣先の採用担当者の目に留まりやすくなるというメリットがあります。
なお、スキルシートと似たものとして職務経歴書があります。どちらも「これまでの経験やスキルをまとめた書類」であることには変わりませんが、スキルシートには志望動機や自己PRなどを記載しないこともあります。
スキルシートには、派遣社員における以下の情報を記載します。
記載する情報についての決まりはないため、上記の情報をすべて記載しなければならないわけではありません。
ただし、派遣社員の氏名や住所などの個人情報は記載しないよう注意。学歴や過去の勤務先の企業名なども記載するのはNGです。これは、人材派遣において「派遣先の企業に派遣社員の個人情報を無断で提供してはならない」と法律で定められているためです。違反をすると大きなペナルティが課せられることもあるため、注意しましょう。
なお、作成したスキルシートを提出するタイミングは、「派遣社員が派遣先への紹介を承諾し、職場見学を実施する前」。派遣社員の承諾を得たうえで、職場見学前にスキルシートを提出し、派遣先がスキルや経験について知ったうえで職場見学を行う流れです。
スキルシートにただ経歴やスキルを羅列して記載するだけでは、効果を得られません。スキルシートを作成する際は、以下のポイントに注意しましょう。
派遣先が採用を検討するにあたって、「どれほど優秀な人材なのか」よりも「どれだけ自社とマッチしているか」が重要です。そのため、その派遣社員を採用することでどんなメリットがあるかをアピールしましょう。
派遣社員がもつ経験やスキルが派遣先でどのように役立つのかを伝えることで、採用率がアップします。
スキルシートには形式の決まりがなく、自己PRを記載しないケースもあります。しかし、自己PRはしっかりと記載しておくことをおすすめします。経歴やスキルに関するPRはもちろん、人間性や性格などの良い点もアピールするのがおすすめ。派遣社員自身が自覚している点や、営業担当者が気付いた点などを記載しましょう。
スキルシートには経験した業務内容や役割、資格などを記載します。なお、ITエンジニアなどの場合は、以下で紹介する項目に加えて「開発環境」についても詳しく記載します。
これまでに経験した業務内容や、それによって取得したスキル、プロジェクトへの貢献度などを記載します。なお、記載すべき業務内容が複数ある場合は、新しく経験した業務から順に記載することをおすすめします。
また、各業務について、期間も記載します。業務の開始年月日と終了年月日がわかるようにしておきましょう。
過去に携わったプロジェクトにおいて、チームの規模や人数、派遣社員自身が担当した役割などを記載しましょう。
とくに開発やインフラ系といったエンジニアについては、これまでに携わった業務内容を詳細に記載するのがポイントです。
資格については、基本的に「これまでに取得したすべての資格」を記載します。ただし、業務に全く関係のない資格については記載しなくて良いでしょう。
資格名については正式名称で記載し、その派遣社員がどんな資格をもっているのかを明確に記載することが大切です。
また、経験が少ない人や資格などをあまり持っていない人の場合、取得を目指して勉強中であれば、「(資格名)の勉強中」といった記載を行ってもよいでしょう。
派遣社員がもつ資格や技術、経験などの中で「これは得意!」というものを記載してアピールします。どの分野が得意というだけではなく、その分野における経験やスキル、知識などまで記載するのがおすすめです。
また、応募先の企業にマッチする得意分野があれば、積極的にアピールすると良いでしょう。
他項目でアピールしきれなかった情報を記載するのがおすすめです。経験やスキルはもちろん、これからの目標も記載してアピール。人材のスキルだけではなく、やる気や情熱が伝わるスキルシートを作成しましょう。
なお、派遣社員が未経験などで情報が少ない場合は、無理に自己PRを記入しなくても問題ありません。
スキルシートの作成はもちろん、派遣社員ごとに情報を管理するのは大変です。
そこで、派遣管理システムを導入すれば、職務経験やスキルなどの情報を一元管理することができます。さらに、まとめた情報をスキルシートの定型フォーマットに合わせて出力することも可能。スキルシート作成の手間を大幅に削減することができるでしょう。
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